クロアチアに恋して

クロアチアの首都ザグレブより、観光情報や現地情報、生活模様をお届けいたします           Zaljubila sam se u Hrvatsku

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雪の週末にしたいこと。「砂の女」に出会って。。。

金曜日に、1日にしてあっという間に雪景色へと変わったザグレブ。

snowyesterday2.jpg

(土曜日の朝の様子)

土曜日、日曜日も雪が降ると天気予報では言っていましたが
今日も結局雪は一度も降りませんでした。。。

昨日土曜日は
雪がドド~っと屋根から落ちる音で目が覚め、
今日の朝は
雪が太陽の光を反射して、いつもよりも明るい窓の外の景色がパッと目に入り
いつもの週末よりも早い時間に思わず飛び起きてしまいました。

snowyeerda4.jpg

週末、久しぶりに買い物へでも行こうかと思っていましたが
溶け出した雪で地面がビチャビチャだし、外にでるのがつい億劫に。。。

snowyesterday.jpg

なんだかんだと迷った末、
「こんな日は家に篭ってゆっくりするのが一番!」と開き直り。
いつもよりもゆっくりとした週末を過ごすことができました。

普段モニターに向き合っている時間が長い分、
PCやTV、携帯から離れてゆっくりとする時間が大事なんだと感じました。

本を読むのが大好きなのですが、
どんなに「語学上達のためには英語やクロアチア語の本を読まなくては。。。」と
わかってはいても、語学力がついてゆかず
「やっぱり本を読むときはリラックスしたいから」と
いつも読むのはもっぱら日本語。

snowtoday.jpg

(今日の外の様子。昨日と比べるとだいぶ溶けてしまいました)

今のように色々な仕事や活動を始める、ザグレブで住み始めて間もない頃
することがほとんどなく、あまりにも暇でひまで気が狂いそうだったので
(いま思うと、その時にすればよかったなぁと思うことがたくさんあります・・・
 クロアチア語の勉強とか・・・笑  
 所詮やっぱりしんどいことをするのが嫌いなナマケモノです・・・^^;)
読みたい本を古本屋さんやAmazonでかき集め、
船便で送ってもらった本が100冊以上、段ボール箱の中で眠っているのです。。。

普段、本をゆっくりと読む時間がなかなかないのですが、
たまに予定のない週末の時間を作って、
ダンボール箱からゴソゴソと本をひっぱりだしてきて
ゆっくりと読むのが楽しみのひとつです。

1_201401270925070fc.jpg

(昔はまったく自分の国に興味がなかったけれど、
 飛び出してみてはじめて色々な点に目が向けれるように。。。)

彼と出会ってから、クロアチアへ来るようになってから、
自分の祖国である「日本」に目を向けさせられる機会がたくさんありました。
みんなから日本について学んだこと、考えさせられたことが
本当にたくさんあります。

ここで出会う「日本好き」の友達には
本当に日本への興味が実に深い人が多いのです。

3_20140127092509251.jpg

(日本でいたときは、休みの日に両親とお寺めぐりなんかをするのが
 楽しみでしたが、クロアチアではさすがにそれはできず。。。
 教会めぐりは・・・う~ん・・・)

そんな知り合いのひとりに、
日本の映画が大好きで日本語を勉強している人がいるのですが、
“海外でも知られている日本映画の代表作”と言うと
「クロサワ」くらいしか言えなかった私には
彼は「日本映画の伝道師」のような存在です。

筋金入りの日本映画好きで結構マニアックなものまで、
これまでにすごい数の日本の映画を観てきたようです。

以前に薦められたのが
“楢山節考”や”女衒”、”薔薇の葬列”などなど
それまでに聞いたことがないような白黒の、それもかなり独特な映画ばかり・・・。
でも「ものは試し!」といくつか観てみると、これが結構面白かったのです。

「薔薇の葬列」には、あの元祖オネエさんの"ピーターさん"が
美少年役ででていて、ビックリでした!

2_2014012709250952e.jpg

(周りには「日本映画の伝道師」の他にも「日本の歴史の教授」や
 「合気道、弓道の師匠」も・・・!)

そんな知り合いに薦められて昨日見たのが「砂の女」という映画。

「“砂の女”って映画か本、知ってる?」と聞かれて
「“砂の器”は知ってるけど、“砂の女”は知らんわ~」と言うと、
さっそくリンクを送ってきてくれたので、昨日観てみました。

再生してみると。。。2時間半。。。なっ長い!
・・・ということで
正直なところ、あまり面白くない映画だったら時間がもったいないなぁと思ったので
まずはWikipediaであらすじを調べてみることに。

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(「砂の女」とは関係ないですが、文字ばかりだと読みにくいので
“砂"関連の写真を・・・笑
 おととしの秋に訪れた鳥取砂丘の「砂の美術館」)

「砂の女」(安部公房)

「海辺へ昆虫採集に出かけた或る男が、
砂丘の穴の底に埋もれて行く一軒の民家に閉じ込められ、
あらゆる脱出を試みる物語。考えつく限りの方法で逃げようとする男と、
家を守るために男を穴の中にひきとめておこうとする女を、
ドキュメンタルな手法とサスペンスあふれる展開の中で描き、
人間存在の象徴的姿を追求した作品である」

Wikipedia より抜粋)

あまりサスペンスものは読んだり、観たりしないのですが
ふむふむ。。。なんとなく興味が湧いて、観てみることに。。。

Wikipediaの「あらすじ」に結末が書かれていたのを読んでしまったため
映画が始まる前からその結末はわかっていたものの、
観ていると喉が渇き、体に砂がまとわりついてくるような不快感を抱く一方で
今度こそは脱出するんじゃないか、次はどうなるのか?!と
ぐいぐいと引き込まれる、独特の世界観につい引き込まれて
最後まで観てしまいました。

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(全部砂だけでできているなんて、信じられないくらいダイナミックかつ繊細な作品!)

特に印象に残ったシーンが次。

毎日かいてもかいても、家に降り積もってゆく砂。
砂かきをしないと家が埋もれるから。。。と毎日砂かきを続ける女に
「なぜ、ここから出て行こうとはしないか?」と問う男。
「だって私の家だから」と答える女。
「砂が憎くないのか?」
「この砂がなかったら私なんか誰からも相手にしてくれない」

また、「自由」を求めて脱出を何度も試みる男。
あんなに自由を求めていたのに、実際に得てしまうと・・・
自由が得られないときはそれを渇望するが、それが手に入ってしまうと
とたんにおもしろみがなくなる。。。

生きるために働くのか。働くために生きるのか。。。

(あまり書くと内容がバレバレ、
 もしくは私がヘタに書くと作品に悪影響かもしれないので
これ以上は書きませんヾ(;´▽`
 ご興味のある方は、ぜひ観てみてください!)

色んな事を考えさせてくれる、非常に興味深い映画でした。

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普段観る映画といえば、見終わってスッキリ爽快!な
単純明快、エンターテイメント性の強いハリウッド映画が好きな私にとっては
観終わった後は思考が砂の渦にとらわれてしまったかのように感じる
けっこう重い映画ですが、ご興味があればぜひおすすめしたい映画です。

普段はこういう類の小説は読まないのですが、
観終わったあと早速Amazonで「砂の女」の原作(砂の女 (新潮文庫))を
注文してしまいました。
(次回の「船便で送る箱」に追加です 

この映画の上のシーンことを伝えると、
「あり地獄のように、逃げられてなくても逃げられない
 砂の底の家って、キミにとったらちょうどクロアチアみたいなもの?笑」
なんて言う彼。

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(石見銀山近くの民家の軒先で見つけた壷。中にはメダカが・・・♪
 メダカにとっての世界のぜんぶはこの壷の中なんだなぁ・・・)

まぁ、確かに今更色んな事を投げ出して
ほいほいと簡単に日本に戻れない私にとっては
「だってここが私の家だから」・・・と答えるべきなのでしょうか 苦笑

それに、
「この砂がなかったら私なんか誰からも相手にしてくれない」ではないですが、
クロアチアでこうして生活していなければ、
こうしてみなさんにブログや記事を読んでいただいたり
色んなお仕事をしたり、たくさんの人に出会ったり。。。
なんてこともなかったなぁと思ったり。

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(あり地獄だなんて、とんでもない!
 クロアチアは天国のように美しい自然に溢れている国です♪
 写真はプリトヴィッツェ国立公園)

あり地獄のような砂の家をクロアチアでの生活に例えるなんて失礼な・・・!ですが、
何度かこのブログでもこぼしているように楽しいこともたくさんある反面、
日本に帰りたいな~と、ついぼやいてしまうことがたくさんあるクロアチアでの生活。

失業率が高く、仕事があっても一般的な平均月収が7~8万円、
月収が低いのに物価は西ヨーロッパ並み。。。で
毎日の生活が大変だという人がすごく多いクロアチア。
周りの友達や知り合いからも色んな苦労話を聞きます。

そんなクロアチアで“豊かな国から来た”日本人がザグレブで住んでいると知ると
「どうして日本からこんな国に来た?」と、
何度も聞かれて、もうこの手の質問にも即答できる自分。
同じ年代の友達は大学を卒業して、どんどん西ヨーロッパや北欧、アメリカと
「なぜ、ここから出て行こうとはしないか?」とばかりに
クロアチアを飛び出してゆきます。

そんな人たちを見たり聞いたり、
実際に色々あるけれど、ぶつぶつ文句を言いながらも
彼も友達もいるこのクロアチアがやっぱり好きなんだなぁ・・・と実感する今日この頃。

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(「地上の楽園」が実在する国、クロアチア。旅行をするには本当に最高の国です!)

今いる環境をどう捉えるか、そこでどう生きてゆくのかを決めるのは自分次第。
今クロアチアでしかできないこと、今ここでいるからこそ自分ができる、
させていただけることをヘタレな私ですが、
ヘタレながらにも精一杯やってゆきたいと思います

「砂の女」を教えてくれた友達が
「観たら感想を聞かせてね」と言っていたので、
早速伝えたいところですが、気の毒なことに風邪で寝込んでいるようです。。。

暖かくなったと思ったら、雪が降って急に寒くなったり・・・
天気予報が正しければ、明日こそは雪がまたちらつくそう・・・
金曜日の二の舞にならないように
寒さ、防水対策をバッチリして家を出るようにしようと思います。








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Author:けろりん
クロアチアの首都ザグレブに在住。

ザグレブ生活で、見たこと、聞いたこと、食べたもの、クロアチアの観光情報などを発信中。

大好きな日本とクロアチアの架け橋になることが夢のひとつです。

クロアチア関連情報の執筆、
クロアチア旅行のアテンド
取材・撮影コーディネート
通訳・翻訳(クロアチア語・英語)、
現地調査などのお仕事もさせて頂いています。

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「地球の歩き方」ザグレブ特派員ブログ担当

インターネット総合情報サイト All About 
クロアチア ガイド担当

★~人生に旅心を~ TABIZINE 寄稿

クロアチア観光情報サイトCroTabi運営

その他

※「TOKYO FMアポロンの秘密」「NHKちきゅうラジオ」ラジオ出演

※BS日テレ ヨーロッパ大人の街歩き(ザグレブ)出演

※その他、多数の取材・撮影・編集協力・通訳など、このブログを通してたくさんの方々やお仕事とのご縁をいただきました。

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